昭和61年、スーパーヒーローの歴史はスタートしました。
時代は日本経済の絶頂期であり、経済の隆盛とともにハイテク機器があふれ、すべてのモノが先進的でなければならないというような風潮が支配する時代でした。
日々急ぎ足で進化していく世界で、当時は旧車というものは「過去の産物」として置き去りにされていたように思えます。
そんな中、スーパーヒーローは、かつて自分たちがドキドキしながら重いクラッチを踏み込み、騒々しいメカニカルノイズに包まれてドライブした感動を、今一度蘇らせたい、あの頃よりもっと刺激的な感動を再現したい。
そんな気持ちでスタートしたのです。
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スーパーヒーローについて
Nostarsic(懐古)をReappearance(再現)するために
スーパーヒーローの理想

ノスタルジックは別物

日本車が世界随一の高性能・高品質車としての地位を確保した現在において、優等生然としたスポーツモデルにL型Z・スカイラインほどのインパクトは感じられないのが正直な感想です。
車というものを、単純に「性能」や「機能」「バランス」「利便性」といったもので評価し、それらヒストリックカーを「過去の産物」として認識する風潮を否定するつもりはありません。「ノスタルジックカー」「ヒストリックカー」はいわば『別物』なのです。
思い出のフォトグラフが手放せないのと同様、人が生きてきた過程に存在した「ランドマーク」でもあるのです。
車は「走る」ランドマークですし、完璧ではない「実用性」のあるランドマークでもあります。
楽しめる「旧車」を後世に

アンバランスで違和感がある、しかし、ウイークポイントではない。
今の時代なら「危険な欠陥車」と非難されるような車は、「刺激に満ちたファンな車」という評価さえ受けていたのです。
スーパーヒーローが扱う車たちは、決して実用的ではありません。
決して安全で快適な車ではありません。
「ハコスカ」「サンマルZ」などは、当時としてはミドルレンジのボディという扱いでしたが、現在に至ってはカローラクラスよりもコンパクトで、リッターカークラスの車両重量に匹敵するほど軽量です。そんな一見華奢なボディにL28型エンジンをスープアップし搭載すれば、当然、乗り手次第で「最高にファン」な車になるでしょうし、「最狂のアンバランス」な車にもなります。
スーパーヒーローは、そんなエンジン主導のモンスター(バケモノ)をコンプリートするわけではありません。
モンスターエンジンに対して可能な限り応えうる足廻りとボディ剛性を確保しつつ、乗り手の意識の一歩先を目指しています。
そんな、ある意味で「余裕」と「刺激」を大切にしたファンな車づくり。
未成熟なヒストリックカーを、遙かに高性能な現在の車たちのレベルに引き上げ、存分にノスタルジックな味わいを堪能して頂きたい。
日々ステップアップを施しながら、充実したカーライフを楽しんで頂きたいと考えるのです。
創業以来、そのポリシーに変わりはありません。
五感を刺激し、その車に触れる度に「鳥肌が立つような」毎日を送るサポート・マスターでありたいと願ってやみません。