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名機 L28 型エンジン
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L28型の定番チューン L28型2753ccエンジンの定番チューンとして用いられる手法として、3mmボアの大きいFJ20型エンジンのピストンとストロークの長いLD28型ディーゼルエンジンのクランクシャフトを利用し、ストロークとピン上の変更分をL14型エンジンのコンロッドでつなぎ、ピストンのトップランドの加工を施すことで3.1リッターが完成します。純正部品の組み合わせとほんの少しの加工によって比較的簡単に排気量のアップが完結してしまうのです。ワンオフパーツによってボアアップチューンを施した他社製エンジンの薄いシリンダーに比べて、圧倒的に分厚く頑丈なブロックが確保されるL型エンジンの最大の武器は耐久性なのです。 |
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1965年、当時の日産130型セドリックはOHV式J20型エンジンに代えて、新開発のL20型直列6気筒OHCエンジンをセドリックスペシャル6に搭載しました。鋳鉄製の頑丈なブロックをベースとする構造は堅牢でかつ長寿命であり、廉価ではあるが耐久性に乏しくクオリティが低いというアメリカ市場での日本車の払拭を意識したものでした。また、L型エンジンは4気筒1.3リッターをボトムに1.8リッターまで、6気筒2.0リッターをボトムに2.8リッターまで、ほとんどのモデルのジャーナル径やピッチが共通化されていたため、クランクやコンロッドの自由な組み合わせが可能なこともあり、徹底したコスト削減とワイドなシリーズ展開が可能だったのです。また、これには共通化による製品精度の向上という副産物ももたらしました。
後年、ターボチャージャー搭載の際にも、特別な補強を施す必要がなかったことから、ごく短期間にターボ車をラインナップに加えることができたのです。