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S30系

フェアレディZは、先代モデルのオープンボディの「フェアレディ」に替わり、1969年(昭和44年)に誕生しました。初代モデルの型式はS30型です。エンジンは2000ccの直列6気筒で、SUツインキャブレターを装備したOHCのL20型と、ソレックスツインチョークキャブレターを3基搭載したDOHCのS20型がありました。

1976年(昭和51年)7月には、当時の環境汚染問題がわき起こったことから始まった自動車の排出ガス規制に対応するため、L20型エンジンはSUツインキャブレターを電子制御式燃料噴射装置に改良したL20E型に変更され、型式もS31型となりました。この記念車は、1977年式のS31型です。Z-Lとは、S30型系に設定されたグレード名で、装備を充実させた上級グレードです。S30型系には、ほかにベースグレードがありました。また240Zは当初、北米向けに輸出されたモデルで、海外での人気を耳にした日本のファンからの声に応える形で、1971年(昭和46年)10月、日本国内にもリリースされました。グレード展開は、240Z、240Z-L、そして記念車の240ZGは最上級グレードです。外観上の最大の特徴は、「Gノーズ」といわれたフロントマスクの先端部分で、FRP製のノーズコーンやヘッドライトカバー、そして膨らんだオーバーフェンダーを装着しています。どことなくアメリカンな印象を受けます。見た目の迫力だけではなく、空力性能を示すCd値は、0.39と当時のスポーツカーではトップクラスで、最高速度は210km/hまで到達。搭載されたのは、2393ccのL24型エンジンで最高出力は150馬力、最大トルクは21.0kg-mと十分以上の運動性能を誇りました。トランスミッションは5MTに加えて、3速ATも用意し、GTカーとしての資質も備えていました。

『S30』といえば、コミックやアニメにも数多く登場しています。 そのスタイルは40年の時を経て尚、「超高性能スポーツ」をイメージさせるに充分な魅力があります。しかしながら、4バルブ3キャブ2カムシャフトでテクノロジーを誇示したZ432を除けば、低速トルクに頼った平凡な6気筒OHCエンジンを搭載した『グランツーリスモ』だったのも事実です。ただ、L型6気筒はその強固なエンジンブロックから、チューンアップの素材としては最高のエンジンでもあったのです。日本車は安いだけですぐ壊れる。そんな当時のアメリカ市場を考えると、地位確保のための信頼性は必修でした。当然強固なブロック同様に各部に負荷をかけない「低チューン」で耐久性を稼ぐ必要がありました。つまりは、エンジン本来の持つ性能を抑えることで耐久性を確保する。当然本来の潜在力は遙かに上にあったのです。カムプロフィールを高回転に、吸排気系を変更してより多くのガソリンをシリンダーに送り込む。たったそれだけで、眠いエンジンが弾かれたように変貌する。Zは買ってからがおもしろい。L28エンジンに換装する。ソレックスの口径を換えてみる。エンジンボアをアップする。一つ一つのステップアップを楽しむのがS30オーナーの王道だと思います。終わりのないチューンアップ。それが飽きのこないZライフです。

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